横山典2万回騎乗で築いた“らしさ”これからも
2020年06月12日 05:30
競馬
また、3人の子供のうち2人が父を追って騎手デビュー。4月には三男の武史がウインマリリンでフローラSを制し重賞初勝利、2週後には長男の和生がトーセンスーリヤで新潟大賞典を優勝してみせた。
横山典騎手は1990年代後半から2000年代にかけて毎年のようにフランスへ行っていた時期があった。一度だけ3人の子供を連れてきたことがあり、当時、家族に交ぜてもらって現地でご一緒させていただいたが、そこで見せた彼の表情は普段の勝負師のそれではなく、一人の父親と思わせるものだった。子供たちがデビューした現在も、もちろんその気持ちに変わりはないだろう。当然、心労もそれなりに増えたと思えるが、だからといって築き上げた騎乗技術は簡単に衰えないはずだ。2万回騎乗を勝利で飾ったのも“さすが”と感じさせた。現時点でJRA通算2799勝。華麗な騎乗で2800勝、そしてその後の勝利も重ねていただきたい。(フリーライター)