小林凌、父・淳一氏のような「祝福」される騎手に 引退式での父の“輝き”追い求め
2020年08月26日 05:30
競馬
転機となるのは美浦・小西厩舎への実習。小西師や厩舎でよく顔を合わせた先輩騎手・田辺のアドバイスを受けるようになり考えが変わった。小林凌は「日々、父と同じようなアドバイスを頂きました。その時に“父もこういうことが言いたかったのか”と思いましたね」と当時を振り返る。全ての少年が通る道を経て、19年に無事にデビューを迎えることとなった。
同期は「武豊世代」以来、初年度に3人が30勝をマークした黄金世代。ここまで通算4勝の自身の成績について「下の下です。同期には減量が取れる頃には追いつきたい」と決意を語る。自身の目指す騎手道を突き詰めた先に、あの日見たウイナーズサークルの光景が待っているはずだ。
◆小林 凌大(こばやし・りょうた)2001年(平13)2月20日生まれ、茨城県出身の19歳。美浦・小西厩舎所属。競馬学校35期生の平成ラストデビュー組。19年3月2日の中山9Rフジマサクイーン(7着)でJRA初騎乗。初勝利は同年12月15日の中山1Rスピーニディローザ。JRA通算439戦4勝。1メートル64、47キロ。血液型AB。