【オールカマー】クレッシェンドラヴ、“絶好調男”内田の闘魂注入!「力強さが出てきた」
2020年09月24日 05:30
競馬
ラヴの最終追いはWコース。その背には内田。4コーナーは僚馬2頭よりかなり外を回ってきた。内田は「追い切りで動く馬なので内に入ると物足りなくなる」と意図を説明。先行2頭よりきついコース取り。それでも直線はパワフルに差を詰めていく。最後まで馬なりだが、ラストは馬体を併せたラージヒル(4歳3勝クラス)に半馬身先着した。林師も「本当に予定通りのいい追い切りができた。想定した通りの理想的な形でレースに臨める」と大満足の出来だ。
ラヴは調教から内田が密に携わって成長してきた。昨年オールカマーは5着に敗れたものの、その後の3戦で重賞を2勝。特に前走・七夕賞はトップハンデ57キロ&約半年ぶりの休み明けを問題にせず勝ち切った。内田は「この夏を越えてまた力強さが出てきたし、少しずつ力を付けてきた。今日もさすがだなという動きだった」と6歳秋にしての完成を伝えた。
バビット→ラヴでの2週連続重賞Vとなれば、7月のラジオNIKKEI賞→七夕賞の再現。快速型&追い込み型と正反対のタイプの2頭を巧みに導けるのが内田の技だ。「まだ若い者には負けないぞという気持ちが大切ですね。だけど、本当に大事なのは僕のことより厩舎にタイトルを持ってくること」。最後はベテランらしく周囲への気遣いを見せた内田。50歳秋が赤く、熱く燃えてきた。