ダートのG3「第24回シリウスS」が3日、中京競馬場で行われ、1番人気カフェファラオが中団の外からしぶとく脚を伸ばし、ユニコーンS以来となる重賞2勝目を手にした。キャリア5戦目でのJRA古馬ダート重賞Vは史上最少となった。
「強い馬です。能力がたくさんあります」。最高の笑みを浮かべたルメールが手放しで褒めた。これまでクリソベリルが持っていたJRA古馬ダート重賞最少キャリアV(6戦目)を打ち破る快挙だ。好位を狙いにいく、これまでの戦法とは一転。中団の外で折り合いに専念した。「ミドルポジション。自分のペースでリラックスして走れた」。4角で馬群が凝縮して進出開始。あっという間にトップスピードに乗って差し切った。「折り合い、反応とも良かった。調教に乗って馬のことは分かっていたのでレースで心配することはなかった。これからパワーアップすればG1を勝てると思います」(ルメール)
ジャパンダートダービーでの7着完敗を振り払う快走。今後について堀師は「馬の状態を見てオーナーと相談します」と語るにとどめたが夢が広がる1勝だった。
◆カフェファラオ 父アメリカンファラオ 母メアリズフォリーズ(母の父モアザンレディ)17年3月3日生まれ 牡3歳 美浦・堀厩舎所属 馬主・西川光一氏 生産者・米国ポール・P・ポンパ 戦績5戦4勝(うち地方1戦0勝) 総獲得賞金9844万9000円。馬名の由来は冠名+父名。