【凱旋門賞】日本馬悲願またお預け…ディアドラ8着 馬場に苦戦「田んぼみたいだった」
2020年10月05日 05:30
競馬
橋田師は「道中はいい感じで進めて直線もいい手応えだったが、粘っこい馬場をこなせなかった。最後まで気を抜かずによく走ってくれた」と愛馬をねぎらった。当初は同競馬場の6月ガネー賞で起伏が激しい特殊なコースも経験するはずだったが、コロナ禍で外国馬は参戦不可に。さらされた数々の逆風。それでもディアドラは現代の“鉄の女”らしい懸命な走りで駆け抜けた。
凱旋門賞で海外転戦11戦目。異例の取り組みで世界の一流馬たちと渡り合ってきた。師は「牝馬だけど体も精神面もタフ。ニューマーケット(英国)での長期滞在という調整は“彼女だから”という点が大きかった」と目を細める。2月にサウジアラビアで出走した際には主催者から「この国で初めて行われる芝のレースにディアドラのような素晴らしい馬が来てくれたことに心から感謝している」と伝えられた。見る者の心を揺さぶり続けたディアドラの冒険記。大きな区切りとなる「凱旋門賞編」がこの日、幕を閉じた。