【菊花賞】(9)アリストテレス、Vの哲学 父エピファネイア&父ディープインパクトともに戴冠
2020年10月23日 05:30
競馬
木曜午後2時。今週のルメール騎乗予定馬は6分の4の抽選を突破した。アリストテレスのゲートインが決まり、生野助手は「とにかく出走できて何より。枠順(5枠9番)に関しては極端な外枠でもなく、まずまずでしょう」と胸をなで下ろした。
鞍上ルメールについては騎手サイドから熱烈なオファーがあったという。手綱を取るのは未勝利戦以来7戦ぶりになるが、名手が淀の3000メートルに“舞台適性”を感じている。父が13年菊花賞を5馬身差で圧勝したエピファネイアで、母父はディープインパクト。長丁場が魅力であることは音無師も力説する。前走の小牧特別を振り返って「いったんかわされながら最後また差し返した。あの競馬を見ると相当スタミナがあると思う。ミルコは“まだ幼い、遊んでる”と言っていた。そんな面を考えても相当なスタミナだよ」と評価した。
2冠馬コントレイルとの力関係は「雲泥の差」と謙遜して笑った指揮官だが、ひそかに一発を予感している。母ブルーダイアモンドから祖母グレースアドマイヤにさかのぼる音無厩舎ゆかりの血統。母の兄には皐月賞馬ヴィクトリー。そして阪神大賞典など長丁場の重賞で3勝を挙げ、菊花賞、天皇賞・春でともに2着のリンカーンがいる。
コントレイルに土を付けるなら先んじて抜け出す策しかない。名手はすでに逆転のイメージを描いているはず。さあ、どう乗る?