【大井・JBCクラシック】クリソベリル 国内敵なし8戦8勝!再び海外挑戦示唆「サウジでリベンジを」
2020年11月04日 05:30
競馬
好スタートから道中は3番手で追走。ダノンファラオ、チュウワウィザードの先行勢を見る形。「前半から力みながらもよく我慢してくれた」。そのタメが利いて直線に向かうと鞍上のGOサインにすぐさま反応。前2頭に並ぶ間もなく、残り200メートルで先頭に立って独走状態。外から追ってきたオメガパフュームに影すら踏ませず、2馬身半の差をつけゴールに飛び込んだ。圧巻の走り。音無師は「負けなかったのでうれしく思います。今日が一番、安心して見ていられました。G1馬らしい走りをしたなと思います」と愛馬の走りに胸を張った。
中央の芝では、無敗の3冠馬(コントレイル&デアリングタクト)やG1・8冠(アーモンドアイ)が話題だが、ダート王者のこの馬だって負けていない。国内ダートはこれで8戦8勝。春は帝王賞を制したが、成長著しい4歳馬。夏の休養期間でさらなる地力強化を果たした。主戦を務める川田も「体がしっかりしてきて、少しずつ成長してくれている」と言うように、パワーアップは現在進行形だ。帝王賞で退けたオメガを再び沈め、その手綱を握ったM・デムーロに「化け物」と言わせるほどの強さ。国内にはもはやライバルは不在、1強態勢を築き上げた。
今後はチャンピオンズC(12月6日、中京)連覇が目標となる。その後について音無師は「まだまだ成長途上。海外のサウジのリベンジもしたいと思っている」とキャリアで唯一敗れたサウジCへの参戦を示唆。ダートの世界制圧へ、再チャレンジの第一歩を大きく踏み出した。
◇クリソベリル 父ゴールドアリュール 母クリソプレーズ(母の父エルコンドルパサー) 牡4歳 栗東・音無秀孝厩舎 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績9戦8勝(南関東4戦4勝、海外1戦0勝) 総獲得賞金4億1888万2400円 重賞は20年帝王賞以来6勝目。