【ジャパンC】地道に地力…ミッキースワロー一発気配
2020年11月26日 05:30
競馬
菊沢師の表情が緩んでいる。「先週戸崎くんを乗せて併せ馬をやって、先週末の動きも良くなっていたので整える程度。1度使ったことで中身も整って、心肺機能も上がった。きょうの動きはしなやかだった。ちょうど気候も寒くなって、体調もアップしてきた」
思えば、2年前のジャパンCは5着。驚異的なレコードで駆け抜けたアーモンドアイばかりに注目は集まったが、粘り強く走った。
「あの時は直前の札幌記念(13着)で惨敗して…。冷ややかな目で見られていたけど、この馬の力を出してくれた。将来の期待を抱かせる内容だった」。指揮官の期待通り。今年の日経賞を含めて重賞3勝。天皇賞・春(3着)は勝ち馬フィエールマンから0秒4差で続いた。派手さはなくても地道に力をつけた。
血統的にも祖父ディープインパクトも母の父ジャングルポケットもジャパンC優勝馬。2年前より明らかにパワーアップした充実の6歳秋。小田は激走気配を感じ取っていた。