【ジャパンC】時計に泣き時計に笑ったルメール
2020年11月27日 05:30
競馬
その後、第4回でカツラギエース、翌年はシンボリルドルフが優勝したものの、しばらくは海外勢のスピードの前に日本馬は苦戦した。第6回はジュピターアイランド、第7回はルグロリュー、そして第9回にはホーリックスといった外国馬がいずれも当時のレコードタイムを更新して制覇。ホーリックスの2分22秒2という時計は16年間、破られなかったが2005年には英国馬アルカセットが2分22秒1で優勝。17年ぶりに従来のレコードを0秒1だけ更新した。
「凄い脚で追い上げてくれたけどこんなに速いレコードタイムでは差し切れませんでした。残念」
当時、そう言って唇をかんだのがルメール騎手。アルカセットと同タイムで走った2着馬ハーツクライの手綱を取っていた。
そんな時計に泣いた彼が13年後、そのレコードを破ってジャパンCを優勝した。それが18年のアーモンドアイ。2分20秒6と、大幅にレコードを更新しての優勝劇だった。
そのアーモンドアイが今週末のジャパンCで2勝目を目指す。無敗の3冠馬コントレイルとデアリングタクトも出走するが、ルメール騎手は言う。
「アーモンドアイはこれがラストラン。無事に走った上で好結果を残してほしいです」。 (フリーライター)