【有馬記念】ブラストワンピース、中山の鬼復活へ1馬身先着 横山武「いい状態」
2020年12月24日 05:30
競馬
グランプリ初騎乗に「こういう大きいレースに乗せてもらえるのはうれしい。いい結果で応えたい」と腕ぶす鞍上も好感触を得たよう。1週前には体をうまく使い切れていない相棒を心配していたが、「気合をつけた時の反応が今週の方が良かった。過去との比較はできないけど、いい状態だと思います。体は大きいけどしなやか。性格も凄く素直」と賛辞を並べた。
同馬の調教をつけてきた岩藤助手は「冬の中山は間違いなく合う」と話す。復活のキーは舞台替わり。なぜ中山が合うのか?時計がかかる馬場、得意なロングスパート戦になりやすい外回りコースなど好走の理由は複合的だが、同助手が強調するのは中山競馬場の構造だ。「東京や関西遠征ではレース前にイレ込んで、余計なところで力を使ってしまった。中山は(馬場入りまでの)地下道が短いのでイレ込む要因が少ない。繊細な馬なので、それも含めて中山が合うのかも」。希代の“中山巧者”マツリダゴッホは07年に天皇賞・秋15着から巻き返しV。劇的復活の可能性は捨て切れない。
リピーターが走る有馬記念。過去4頭が連覇し、隔年Vもオグリキャップ、オルフェーヴルの2頭が達成している。「やれることは全てやった。調教の動きを見ると、走っていた時期と変わりない。舞台が合うのは分かっているので、結果が出てほしい」と同助手。悩めるグランプリホースが復活するならここだ。