【中山金杯】イグアス「ヒシ」復権V!15年ぶり重賞制覇 アマゾン、ミラクル“先輩”名馬の道へ
2021年01月06日 05:30
競馬
馬体を併せたココロノトウダイとは首差も「着差以上に強い競馬だった」と松山。“ヒシ”軍団として06年エルムS(ヒシアトラス)以来15年ぶりの重賞Vを飾った相棒を手放しで称賛した。「これからの馬。厩舎スタッフの方からも調教から良くなっていると聞いていたし、もっと上を目指したい」。父ハーツクライが世界を舞台に大活躍したのもイグアスと同じ5歳の時。父譲りの成長力がさらなる上昇曲線を約束する。
完璧エスコートの鞍上は2年連続の金杯制覇。京都金杯Vから始まった20年は、無敗3冠牝馬デアリングタクトとともに最高の一年を歩んだ。今年も開幕日から、金杯を含むトップタイ3勝の好スタート。だが、「10、12Rを人気馬で勝てなかった。気を引き締めたい。大舞台でしっかり結果を出せるジョッキーになりたい」とおごる様子は一切ない。また、今週末の中山開催が再び無観客になるのを受け、「一日でも早く日常が戻ってくるよう、僕たち自身も気をつけて、競馬が止まることのないように頑張っていきたい」とファンにメッセージを送った。
次走は未定も、若き3冠ジョッキーと破竹の上がり馬のタッグは、強豪ひしめく中距離路線の台風の目になり得る。最も勢いがある人馬の連勝街道はそう簡単には止まらない。
◇ヒシイグアス 父ハーツクライ 母ラリズ(母の父バーンスタイン)16年1月22日生まれ 牡5歳 美浦・堀宣行厩舎所属 馬主・阿部雅英氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績10戦5勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億922万4000円。馬名の由来は冠名+アルゼンチン最大の滝イグアス。