【下関・プレミアムG1マスターズチャンピオン】原田 鮮烈捲り差しV!初出場&最年少戴冠
2021年04月26日 05:30
ボートレース
優勝戦は3号艇。この日は強いホーム追い風の影響で、3Rから安定板が使用された。そんな状況でもお構いなし。コンマ11のトップスタートを決めると、鮮やかすぎる捲り差しでバックで早々と突き抜けた。ゴールと同時に2度、拳を上げ喜びを表現した。
「本番はイメージ以上のスタートが行けた。1マークは出来過ぎですね。安定板があっても優勝戦が一番仕上がっていた」
初下ろしから2節連続で噴いていた14号機を獲得。前検からみなぎるパワーを感じ取っていた。だからこそ、同時にもどかしさも感じた予選3日間。1着1回、3着4回と、マスターズの洗礼も浴びていたからだ。3日目のレース後、己を奮い立たせた。「ふがいないレースが続いているので、集中していく」。その言葉通り、予選最終日から3連勝で頂点に駆け上がった。
この優勝で今年の獲得賞金は3000万円を突破。ランキングは7位まで上昇し、グランプリ出場ベスト18圏内に名を連ねた。今後は徳山周年を挟み、SGオールスター(5月25~30日、若松)に出場。その後もG1、SGが待ち受ける。
「ここ最近は悪い流れだったので、これで気分よく走れるかな。昨年はフライングで休んだ分もあって(グランプリに)間に合わなかった。これからも地道に賞金を稼いでいきたい」
17年以来となる大一番へ、さらなる猛チャージをかける。
▽ファイナルVTR 12Rも安定板装着。スタート展示から動きはなく、枠なり3対3の進入に落ち着いた。こうなれば、イン太田に流れが向くかと思われたが…。3コースの原田が見事だった。コンマ11のトップスタートから攻めるかと思いきや、1Mは一呼吸置いてから一気に全速で飛び込む猛烈な捲り差し。見事に太田を捕らえ、そのままVゴールへと突き進んだ。3着争いは金子が制した。
◆原田 幸哉(はらだ・ゆきや)1975年(昭50)10月24日生まれ、愛知県出身の45歳。愛知支部所属の76期生として95年6月蒲郡一般戦でデビュー。96年10月三国一般戦で初優勝。17年に長崎支部に移籍。SG3Vを含む通算88V、G1は61優出17V。1メートル72、52キロ。血液型B。主な同期は瓜生正義、魚谷智之ら。
【次走】太田和美は5月1日からの住之江一般戦に出場し、湯川浩司、石野貴之らと激突する。西島義則、上平真二は5月1日からの徳山一般戦で白井英治、原田篤志らと対決する。原田幸哉は5月9日からの徳山G1徳山クラウン争奪戦で篠崎元志、羽野直也らと対戦。飯島昌弘は5月1日からの戸田一般戦で須藤博倫、桐生順平らと覇権を争う。金子龍介は5月1日からの尼崎一般戦で魚谷智之、平高奈菜らと戦う。