【大井・東京ダービー】アランバローズ 逃げ切りV、左海は2度目歓喜「最高の気分」
2021年06月10日 05:30
競馬
好スタートを切ると左海は迷わずハナへ。最大の勝因と言っていいのは向正面でペースを落とせたこと。突かれることなく直線まで脚をためると後は粘るだけ。ギャルダルが矢野のこん身のステッキで追うが差は詰まらない。最後は3/4馬身差を守ってVゴールを駆け抜けた。
開口一番「最高の気分」と笑顔を見せた左海。「リズム良く走らせることだけ考えた。距離は長いかなと思っていたが…改めて能力の高さを感じた」と愛馬に賛辞を贈った。昨年(エメリミット)に続く連覇とともに3度目の制覇を果たした林正人師。「(連覇は)俺にしかないチャンスだから」とレース前に意欲を見せていたが夢が実現すると興奮を抑え切れない。「ゴール前のことは何も思い出せない」。お立ち台で正直な心情を吐露するほどだった。「次走はオーナーと相談してから」とG1参戦表明はなかったが、大きなタイトルを手土産に再びJRA勢撃破のシーンが見られそうだ。
◆アランバローズ 父ヘニーヒューズ 母カサロサーダ(母の父ステイゴールド) 牡3歳 船橋・林正人厩舎 馬主・猪熊広次氏 生産者・北海道新冠町の大狩部牧場 戦績8戦6勝 総獲得賞金1億4365万円 重賞は20年全日本2歳優駿以来4勝目。