【宝塚記念2週前追い】クロノジェネシス 伸びシャープ、海外経験糧にGP3連覇へ
2021年06月10日 05:30
競馬
開門から約20分後、角馬場からコースへ。折り合いに気を使いながら向正面はゆったりとした走り。5F標識を過ぎてペースを上げると直線ギアを切り替え、グンと加速した。6F84秒4が示す通り、しまい重点。馬なりで刻んだラスト1F11秒9はさすがの脚力だ。福永が絶賛する。
「バランスがいいし、牝馬らしからぬパワーもある。いい馬。乗りやすくてイメージ通りだった」
放牧から帰厩後、6Fから時計を出すのは初めてで動きをチェックした斉藤崇師も納得の表情。「いつも最初の追い切りはスイッチが入らず重たい部分があるけど、そこから自分で体をつくっていく。これで良くなってくると思います」とうなずいた。来週、再来週の追い切りはルメールが騎乗予定となっている。
この春、初めて海を渡ってドバイへ。前走ドバイシーマクラシックはゴール前、3頭横並びのシ烈な追い比べで首差2着。海外Vはならなかったがワールドクラスの力を証明した。「海外に行って、ひと回り成長したと思います」。70年有馬記念スピードシンボリ、99年有馬記念グラスワンダー以来のグランプリ3連覇へ。経験を糧に偉業にチャレンジする。