新たな白毛伝説が始まる予感がした。東京5R2歳新馬戦(芝1400メートル)は道中6、7番手の外で運んだ3番人気の白毛馬ハイアムズビーチ(牝=萩原、父ドレフォン)が外から力強く伸びてデビュー勝ち。白毛馬のJRA新馬戦Vは、昨年8月のダノンハーロックに次いで史上5頭目。うち、JRAの芝の新馬戦Vは昨夏の函館(芝1800メートル)で初陣を飾ったソダシに続き2頭目となった。
馬名は、世界一白い砂浜としてギネス認定されているオーストラリアのビーチから。真夏のような太陽の下ではじけたのも納得だ。勝った瞬間は場内から拍手。北村宏は「パドック、返し馬、そしてゲートまで凄く落ち着いていた。スタートの反応も良かった。ただ、まだ緩い面があってバランスを取るのに自分の力を使っていた。追いだしてからもバランスを取るのに苦労していたが、それでも坂を真っすぐ駆け上がって頑張ってくれた」と称えた。
父ドレフォンは16年のブリーダーズCスプリント(ダート6F)などダート短距離G1・3勝の新種牡馬。JRA出走2頭目で産駒の初白星となった。
祖母シラユキヒメ、母は08年の関東オークスなど地方交流ダート重賞3勝を挙げたユキチャン。いとこにソダシがいる、おなじみの一族だ。JRAで勝ち星を挙げた白毛馬はハイアムズビーチが15頭目となった。