ぶっつけクロノジェネシス 前哨戦使うディープボンド 凱旋門賞結果は…
2021年09月03日 05:30
競馬
その1時間40分後、前年に続きフォワ賞に出走したのがオルフェーヴル(栗東・池江泰寿厩舎)だ。遅い流れにも掛かることなく追走すると、最後は重い馬場とは感じさせないほどの切れる脚を披露。内から一気に抜け出し2着に3馬身の差をつけてゴールした。
3週間後の凱旋門賞は3歳牝馬のトレヴの前に屈した2頭だが、キズナが4着、オルフェーヴルは2着といずれも善戦してみせた。オルフェーヴルの池江師は「着順こそ前年と同じだったけど、今回はヨレずに真っすぐ走ってくれました。前哨戦で鞍上(C・スミヨン騎手)が“今年は大丈夫”と確認してくれたのが大きかったです」と敗戦の中にも満足げな表情。
一方、キズナの手綱を取った武豊騎手は「前哨戦は早めにゲートに入れられ、枠内で待たされたけど、本番を見据えてあえて後入れなどのリクエストは出しませんでした。そういった効果は本番でも少なからずあったはずです」と言った。
凱旋門賞で2着に健闘した延べ4頭の日本調教馬はいずれもこの前哨戦デーを使った馬。今年はディープボンドがフォワ賞を使い、クロノジェネシスはぶっつけで本番へ向かう。果たしてどんな結果につながるだろう?(フリーライター)