【セントウルS】レシステンシア スプリンターズS主役へ堂々V!ルメール歓喜「ヨシッ」
2021年09月13日 05:30
競馬
「ギリギリセーフでした。スタートは凄く速かったし、すぐ前のいいポジションを取ることができたね。直線で外に出したら凄くいい脚を使ってくれた。能力で勝つことができたね」
スプリント界でもスピードは現役屈指。好スタートからハナに立つと、内から主張したシャンデリアムーンを先に行かせて2番手をキープした。3~4角では外からジャスティンにかぶされたが、焦らず我慢。鞍上は「逃げ馬の後ろでひと呼吸置くことができたよ」と涼しい顔で振り返った。
スムーズに先行して押し切るのが必勝パターンだったが、競られる形でも結果を出した。松下師は「横に馬を置く形は初めてかも。本番はもっと先行馬も出てくるだろうし、収穫があったね」と愛馬の成長に目を細める。「高松宮記念(2着)よりも楽にいいポジションを取れた。千二のレースも2回目で良くなっていた」と手応えをつかんだ。
この勝利で優先出走権を手にしたスプリンターズSが視界に入った。ルメールは「今日は休み明けでしたしG1レベルで改めていい結果を出すことができる。凄くいい馬」と太鼓判。指揮官も「中2週になるんで、しっかり疲れを取って体を戻したい」と気を引き締めた。
昨年のスプリンターズSは牝馬のグランアレグリアが2度目のスプリントG1で見事V。短距離界も牝馬が強い。19年阪神JFを5馬身差で圧勝したレシステンシアが、新たなフィールドで2階級制覇に挑む。
◆レシステンシア 父ダイワメジャー 母マラコスタムブラダ(母の父リザードアイランド)17年3月15日生まれ 牝4歳 栗東・松下厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績11戦5勝(重賞4勝目) 総獲得賞金3億6301万7000円 馬名の由来はアルゼンチンにある州都の名。母の生産国より連想。
【セントウルSアラカルト】
☆騎手&調教師 ルメールは19年タワーオブロンドン以来、同レース2勝目。JRA重賞は札幌2歳S(ジオグリフ)以来で今年11勝目、通算118勝目。松下師のJRA重賞Vは今年の阪急杯(レシステンシア)以来で通算9勝目。
☆種牡馬 ダイワメジャー産駒は12年エピセアローム以来で同レース2勝目。JRA重賞Vは今年の新潟2歳S(セリフォス)以来で通算41勝目。
☆1番人気強し 16年ビッグアーサー以降6連勝。単勝190円は同レースの式別最低払戻金額。