芝2000メートルで衝撃レコードが飛び出した。東京4R・2歳未勝利戦は好スタートから先手を奪った1番人気ウィズグレイス(牝=国枝、父ディープインパクト)が2着に6馬身差をつけ、1分58秒5の2歳JRAレコード。従来の記録(グランデマーレの1分58秒9=19年の葉牡丹賞で記録)を0秒4上回る化け物タイムで制した。
新馬戦(5着)に続いて騎乗したルメールは「ずっと冷静に走れた。だんだんと加速していいリズム。後ろの馬は疲れていましたね。僕のは楽だった」とニッコリ。前半5F59秒2のハイラップを刻み、圧巻の逃走劇。国枝師は「びっくりだよね。場内アナウンスも(59秒台と)言っていたし、ムーアが付いてくるからどうなることかと思ったよ。スノーフォールだ」と同じディープインパクト産駒の今年の英愛オークス馬の名前を挙げて感心しきり。
母カラライナは米G1・3勝の良血馬。同師は「手脚が長いし、距離はマイルというよりは長いところ向きかな。クラシック?当然乗ってくると思う」と期待を込めた。来春オークスはもちろん、牡馬相手のダービーでも夢が広がる快走だった。