「ホッとしてます」。還暦をとうに過ぎても若々しい笑顔がはじけた。初日6Rは地元の“レジェンド”岩田行雄が幸先良く白星発進した。20線7枠から好ダッシュ。10M前の2人まで抜いて4番手につけると、1車ずつさばいて新春初1着のゴールを駆け抜けた。
鳴かず飛ばずだったエンジンは前節川口のリング交換から息を吹き返した。「スタートしてポンと伸びていった。流れ込みの接地感が出てくればもっと余裕を持って走れる」とさらなる上積みをにらんだ。レーサー人生46年目が“快幕”。「昔はレースに行くのが待ち遠しかったけど、最近はつい休みたくなっちゃう。モチベーションを上げるのが課題だねえ」。と言いつつも生ける伝説は走り続ける。