【京成杯】アライバル 単走馬なりでもド迫力!さらに成長で栗田師興奮「本当に良い!」
2022年01月14日 05:30
競馬
ただの始動戦ではない。クラシック出走に向けて賞金加算が最重要課題。体質の弱さゆえ使い込めないタイプ。まだ1月とはいえ、負けられない戦いだ。指揮官は「この馬にとって大事な一戦になる。叩き台というより、負荷をしっかり掛けて調整してきた」。前走時(482キロ)から10キロ前後の馬体重増は成長分。「メンタルも高ぶるところが抜けた。気持ちが空回りする面があって1600メートルを使ってきたが、本質的には2000メートルが合うと思う」と強気な言葉が並ぶ。
昨年6月に東京で圧巻デビュー。1番人気に推された新潟2歳Sは完璧なレース運びを見せたセリフォスに競り負けたが、その相手は暮れのG1で2着。ハイレベルな叩き合いだった。名手ルメールをして「(同じハービンジャー産駒の)ディアドラみたい」と海を渡り、欧州G1を制した女傑を想起する逸材。均整が取れた馬体は、他の有望株と並んでも格が違う。
「到達」。競馬界の頂点に達するように願いを込めて命名されたアライバル。母クルミナル(15年桜花賞2着、オークス3着)、半姉ククナ(21年桜花賞6着、オークス7着)が届かなかった3歳クラシックの頂を見据える同馬にとって、G3は通過点にすぎない。