【弥生賞】アスクビクターモア 偉大な血筋証明 田村師自信「中山2000メートル間違いなく向いている」
2022年03月04日 05:30
競馬
何より、弥生賞はディープ産駒が大活躍した歴史。11年から22頭が出走し、6勝(2位は5頭の種牡馬が1勝ずつ)、単勝回収率は300%超をマークする。皐月賞と同舞台のステップレースで無類の強さを証明。アスクビクターモアを管理する田村師が「気性が前向きで引っ掛かっても、スピードがあって距離も持ってしまう」と言う産駒の特性が舞台にマッチする。
アスクビクターモアは戦ってきた相手がとにかく骨っぽい。新馬戦&未勝利戦で、東スポ杯2歳Sの2着アサヒと1勝1敗。敗れた2戦のV馬は共に重賞勝ち馬のジオグリフ、ドウデュースだ。師は「こちらの想定より時計が出ちゃう。うちにいたメジャーエンブレム(15年阪神JF、16年NHKマイルC優勝)もそう。これは走る馬の特徴」と素質を高く評価。一線級とやり合える手応えは十分にある。「ダービー狙いとは言わない。うちはここと皐月賞に全力投球です」と力を込めた。
05年、中山の短い直線を見越した父は3コーナー手前から一気に加速。後の大活躍に続く重賞初勝利を手にした。アスクビクターモアも中山は2戦2勝。田村師は「凄く切れるタイプではないけど、時計的にラスト5Fは速いものを持っている。中山2000メートルが向いているのは間違いないので」と適性に自信をのぞかせる。父の偉大さ、息子の強さはその走りで証明する。