ランドオブリバティ 藤沢流で右回り克服

2022年03月04日 05:30

競馬

 【東西ドキュメント・美浦】調教スタンドに向かう梅崎の前を見慣れた白いワンボックスカーが横切った。藤沢和雄氏の愛車と同じ車種。後を追いかけた。「藤沢先生!」。呼びかけると、車の主が窓から顔を出す。別人だった。
 「僕も角馬場で藤沢先生の姿を探しちゃったよ。いるわけないのにね」。弟子の鹿戸師が苦笑いしながら言葉を継ぐ。「喪失感を埋めるには勝つしかないと思う。先生もどこかで見ていてくれるから」。そんな愛弟子が今週の阪神にランドオブリバティ(日曜10R)を出走させる。

 右回りは4角逸走のホープフルS(競走中止)、序盤に掛かったスプリングS(7着)と課題が残っただけにその後の5戦は全て左回り。「でも、稽古の動きから今は右回りでも大丈夫だと思う」。右回りでモタれていたシンボリクリスエスを真っすぐ走らせたのは藤沢和雄氏。左回りしか走らせないことで右回りの悪癖を忘れさせた。レジェンド引退から1週、心にぽっかり空いた穴を埋めるのは…藤沢流でつかんだ勝利。

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