【チューリップ賞】ナミュール 桜主役へ重賞初V!阪神JFの雪辱果たし躍り出た

2022年03月06日 05:30

競馬

【チューリップ賞】ナミュール 桜主役へ重賞初V!阪神JFの雪辱果たし躍り出た
チューリップ賞を外から差し切り勝利するナミュール(左) (撮影・亀井 直樹) Photo By スポニチ
 桜花賞トライアル(3着まで優先出走権)、G2の「第29回チューリップ賞」が5日、阪神競馬場で行われ、1番人気ナミュールが差し切り、重賞初制覇を決めた。横山武史(23)は父・典弘(15年ココロノアイ)と、このレース史上初の父子制覇を達成。昨年の2歳女王サークルオブライフは3着に敗れた。
 桜への道を自らこじ開けた。残り300メートル。ナミュールの前にライバルの壁ができた。少しスピードを落とし、外に進路を取るロス。そこからだ。瞬時にエンジンが噴き上がる。あっという間に前をのみ込み、1馬身半差をつけて余裕のゴールへと飛び込んだ。

 上がり最速の3F33秒9。何より驚いたのは2歳女王を差し置いて単勝2・2倍の1番人気だったことだ。重賞初制覇に横山武はホッとした表情だ。「賞金的にも(桜花賞の)権利は絶対だと思っていた。勝ててうれしいがスムーズな競馬ではなかった。馬の力だけで勝てた。まだまだ伸びしろがあるし、この先の成長が楽しみ」

 1番人気に支持された阪神JFで痛恨の出遅れ。直線、すさまじい脚で追い上げたが4着に終わった。陣営は中間、入念にゲート練習。何度も駐立を確認して、この日の互角のスタートにつなげた。高野師は「調整過程からゲートはもう大丈夫と思っていた。今後も(スタートは)安定するはず」と胸を張った。

 次の舞台は桜花賞(4月10日、阪神)。指揮官は「一度休みを挟む。もっといい体をつくって本番に挑みたい」と、さらなるパワーアップを約束した。唯一の課題を克服し、弱点はなくなった。苦しい展開から勝ち切ったことは大きい。これで牝馬クラシックの主役は決まったも同然か。1カ月後、再び仁川の地で世代トップを証明する。

 ◆ナミュール 父ハービンジャー 母サンブルエミューズ(母の父ダイワメジャー)19年3月2日生まれ 牝3歳 栗東・高野厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績4戦3勝 総獲得賞金8019万5000円。馬名の由来はサンブル川とミューズ川が合流するベルギーの都市。母名からの連想。

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