【フローラS】ルージュエヴァイユ 樫切符へ軽快!サラッと2馬身先着で好仕上がり
2022年04月21日 05:30
競馬
黒岩師は穏やかに切り出した。「先週しっかりやって仕上げたので、今週は坂路でサラッと。今日の重い馬場で抜けてフラつく面はあったけど、競馬にいってのパフォーマンスはしっかりしている。これまでの追い切りと遜色ない」
新馬→前走・デイジー賞といずれもコーナー4回の“難コース”の中山1800メートルで連勝。特に前走は4コーナーは大外を堂々と通り、鞍上・戸崎が測ったように差した。指揮官は「体自体はあまり増えてこないけど、調教でも動きの質がいい。牝馬でもカリカリしたところがなく、落ち着いているのがいい」と目を細める。初戦の新馬戦も四方を囲まれる馬群の中でもスムーズに折り合い、中山の急坂も苦にせず、馬の間を縫って抜けた。生来のセンスの高さが際立っている。
14年ドバイデューティフリーを制した父ジャスタウェイはジャパンC2着。母系をたどれば、祖母デインドリームは11年凱旋門賞などG1・5勝の名牝。マイルの桜より、2400メートルの樫舞台が似合う。「一番の強みは操縦性の良さ。オークスを目指すにあたって、どの馬にもチャレンジの距離になるけど、この馬のストロングポイントになる。もちろん、オークスは意識しています。広いコースでどれだけやれるか楽しみ」と新馬から手綱を取る戸崎に託した。桜花賞では同じ社台ファーム生産馬のスターズオンアースがV。勢いに乗るステーブルメイトから、今度は“樫の新星”が誕生するのか?夢いっぱいの春の東京開幕戦だ。