【函館スプリントS】ナムラクレア 伸び伸びラスト11秒6!長谷川師「いい意味で気持ちにゆとりある」

2022年06月09日 05:30

競馬

【函館スプリントS】ナムラクレア 伸び伸びラスト11秒6!長谷川師「いい意味で気持ちにゆとりある」
函館競馬場芝コースでメモリーレゾンと合わせて追い切ったナムラクレア(左)(撮影・千葉茂) Photo By スポニチ
 サマースプリントシリーズ開幕戦「第29回函館スプリントS」は生きのいい3歳と経験豊富な古馬が激突する組み合わせ。8日、出走予定馬が追い切って桜花賞3着ナムラクレアは函館芝コース併せ馬で軽快に動いた。仕上がりは良好。2戦2勝の6Fに狙いを定め、昨夏の小倉2歳S以来の重賞Vを目指す。
 よほど函館の水が合うのか初めての環境でもどっしり構え、まるで古馬のような雰囲気を漂わせている。3歳牝馬ナムラクレアは開幕前の奇麗に生えそろった芝コースで最終追い。長谷川師が自ら手綱を取り、先導役のメモリーレゾン(3歳2勝クラス)を3馬身追走でスタートした。洋芝の感触を確かめながら、楽な手応えでピッチを上げていく。ラスト3F標識で馬体を併せ、スムーズなコーナリングで直線に向くとスッとギアチェンジ。内からグイグイ加速し、余力たっぷりに5F66秒1、ラスト1F11秒6を刻み、併入でゴールを駆け抜けた。長谷川師が感触を伝える。

 「稽古駆けする相手と併せたけど、いい動きでしたよ。スイッチが入りすぎないように調整し、いい意味での遊び、気持ちにゆとりがあるんです。日に日に状態が良くなっています」

 昨年の阪神JFで5着と掲示板を確保。フィリーズレビュー2着をステップに参戦した前走・桜花賞は最内枠からうまく立ち回り、コンマ1秒差の3着に食い込んだ。「3歳同士なら距離はマイルでも大丈夫だと思っていました。返し馬からジョッキー(浜中)が丁寧に乗ってくれたし、120点の内容でした」と回顧。その後は2カ月後のここに狙いを絞った。2週前に栗東坂路で4F50秒3(1F11秒5)と自己ベストの時計で負荷をかけ、浜中が騎乗した先週はしまい重点ながら4F53秒4~1F11秒3と馬なりで超抜の伸び。栗東から輸送を経て先週土曜に函館入りした。

 芝1200メートルは昨夏フェニックス賞と小倉2歳Sで2戦2勝。「距離適性が高いし、負担重量が50キロなのもいい。大目標であるスプリンターズS(10月2日、中山)に向けて重要なレース」と位置付けた。初対戦で古馬撃破へ。北の大地で踏み出す新たな一歩が秋の大舞台につながっていく。

《3歳馬は過去10年勝率首位。桜から直行2勝》函館スプリントSの過去10年を振り返ると、3歳は17頭が出走して【22211】で6頭が馬券に絡んだ。連対率23・5%と複勝率35・3%は【23313】の4歳との比較で見劣るが、勝率11・8%は世代別トップの数字だ。16年ソルヴェイグ、17年ジューヌエコールと勝った2頭は、いずれも桜花賞から直行。同じく前走が桜花賞のナムラクレアは、このローテが好材料だ。

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