【エプソムC】ジャスティンカフェ 我慢のCW3頭併せ最後方追走、安田翔師「エキサイトしないために」

2022年06月09日 05:30

競馬

【エプソムC】ジャスティンカフェ 我慢のCW3頭併せ最後方追走、安田翔師「エキサイトしないために」
CWコースにて3頭併せで追い切るジャスティンカフェ(撮影・亀井直樹) Photo By スポニチ
 「第39回エプソムC」は条件戦連勝でオープン入りを決めたジャスティンカフェが栗東CWコースで最終追い。実戦を想定した、しまい重点の稽古で態勢を整えた。
 あえて抜かない最終追い切りだった。連勝中のジャスティンカフェはCWコース3頭併せの最後方を追走。騎乗した安田翔師は「レースに行ってエキサイトしないために終始、馬の後ろで我慢させ、ゴールして解放させないような調教でした」と意図を説明した。

 直線に入り、脚力の違いで前にいたホウオウカントリー(3歳未勝利)に首差まで迫ったが、グッと我慢をさせて追いつかずにフィニッシュ。「前が加速した時に追いかけようとするが“まだ行ったら駄目だよ”と教える意味でのアクションだった」。この日の時計は6F87秒7~1F12秒3の軽めだったが、先週3日には6F78秒8の好時計をマーク。「1度使っているのでレースに必要な体力強化は求めていなかった」と順調さをアピールする。

 ここ2走は圧巻の差し切り。前走・湘南S(3勝クラス)は後方から上がり3F最速32秒9の末脚を発揮し、3馬身差の楽勝だった。1分32秒3の勝ち時計&上がり3Fは先週の安田記念を制したソングラインと同じ。登録した安田記念は賞金順で出走できなかったが、G1レベルの能力を秘めている。

 指揮官は「前々走でしっかり我慢して、いい脚を使えていたし、前走もリズムを乱すことなく走れて、その効果で最後も脚を使えたと思う」と成長したレースぶりに目を細める。今回は1F延長。1800メートル戦は21年アルメリア賞2着以来となるが「将来的に選択肢を広げるため、挑戦するには一番適した機会」と距離克服にも期待を寄せる。

 連勝に導いた横山典とのコンビ継続で重賞獲りに挑む。「ジョッキーも馬と話し合ってレースを組み立ててくれると思う」と名手に託す。「ここまで学んできたことを発揮して、楽しみが広がるようなレースになってくれれば、と思います」と締めくくった。5週連続G1が終わった府中のターフを、未来のエース候補が駆け抜ける。

 《横山典がまたも重賞初V導くか》18年に開業した安田翔厩舎はJRA重賞6勝。今年もAJC杯、アンタレスSと重賞を勝ち、勢いに乗る。重賞6勝のうち半分の3勝を横山典とのコンビで挙げた。20年の目黒記念を制したキングオブコージは1勝クラスから騎乗した横山典とのタッグで4連勝。2勝クラスからコンビ継続の名手がジャスティンカフェも重賞初Vに導くか。

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