【中京記念】聖奈×カデナ 坂路自己ベスト4F49秒8!初コンタクト相性抜群にスマイルはじけた
2022年07月21日 05:30
競馬
「馬の気持ちを優先しながら、リズム良く走ることができました。馬場が悪く、グッとハミをかむところはありましたが賢い馬だという印象を受けました」
競馬界に聖奈旋風が巻き起こっている。今年3月にデビューし、現在21勝でJRA新人女性騎手最多勝記録を更新中。6月20日には7週連続勝利で女性騎手の新記録を樹立した。重賞初騎乗となった今月3日、CBC賞ではハンデ48キロの3歳牝馬テイエムスパーダと新コンビを結成。スタート後から持ち前の速さを生かし、果敢にハナを奪うと後続を寄せつけない逃走劇で勝ち時計1分5秒8とJRAレコードVを飾った。これで史上5人目のJRA重賞初騎乗Vを達成。短期間で経験を積み重ねている。
「デビュー時と比べて心境の変化といえば、社会人としての立ち振る舞い。最初の頃は若々しさがありましたけど、今は言動のひとつひとつにプロだという責任感を持っています」
そんな今村に舞い込んだ重賞の新たな騎乗依頼。CBC賞とは一転、今回は経験豊富なベテランとのコンビで臨む。ここ3走のダートから芝に戻り、2年5カ月ぶりの勝利を目指す相棒カデナは20年小倉大賞典Vを含めて小倉芝で【1・1・1・1】と好成績。中竹師は「聖奈ちゃんもレースを見て研究しているでしょうから。多くは言わないつもり」とルーキーならではの感性に懸ける。戦歴が示す通り地力は確か。コース巧者をどう導くか。今村の手綱に大きな期待が寄せられている。
《武幸以来3人目の新人重賞2勝へ》ルーキーイヤーにJRA重賞を勝ったジョッキーは今村で19人目。その中で複数回の勝利となると別表のように武豊、武幸四郎の2人しかいない。今村が今週、中京記念を勝てば史上3人目となる重賞2勝の新人ジョッキーで、重賞初騎乗から連勝は史上初だ。