【京都大賞典】ボッケリーニ“完成”「柔らかみあった」池江流じっくり育成で豪快加速ラップ
2022年10月07日 05:30
競馬
池江師は「動きが良かったですね。柔らかみもあったし、ずいぶん反応というか前進気勢が出てきています。前走と遜色ないぐらいの状態」と目を細めた。
前走の目黒記念でトップハンデタイの57・5キロを背負って重賞2勝目。今年3戦は2000メートル超の距離で結果を残してきた。「2000メートル以上に適性があったんですが、この血統は口向きの難しさがあるんです。口向きができていないのに、2000メートルに使うと壊れてしまう」と池江師。一昨年に中日新聞杯(2000メートル)で重賞タイトルを手にするまでは一貫して1600~1800メートルに使われてきた。「馬とケンカをせず競馬を覚えていく。(全兄のG12勝馬)ラブリーデイも1400メートルに使っていた時期がありました」と付け加えた。ラブリーデイをG1馬(5歳時の15年に宝塚記念、天皇賞・秋V)に育てたノウハウがあるからこそ、じっくり口向き改善に努め、成長を待った。晩成血統だけに、弟も6歳秋での飛躍が期待される。
秋の大目標としてジャパンC(11月27日、東京)などが考えられるが「このレースできっちり結果を出すことが大事。ジャパンCなのか、そうでなければアルゼンチン共和国杯なのか。(ラブリーデイより)体形がステイヤーですしね」とトレーナーは先を見据える。始動戦にして、今後のプランを立てる上で試金石の一戦。G2連勝を飾ったその先に、G1の大舞台が見えてくる。