【ジャパンC】ヴェラアズール キレッキレ末脚で重い馬場を切り裂いた!CW躍動ラスト11秒3
2022年11月24日 05:30
競馬
「先週はしっかり負荷がかかって、いい追い切りができました。今週は週末に疲れが残らないようテンはゆっくり入って、しまい重点。ある程度、時計は出るだろうと思っていました。しまいはしっかりとしていましたし、息遣いも問題ないですね」
1週前に6F79秒9~1F11秒4と猛時計を出している。あれでもう十分。最高級の切れ味が完成した。芝に転向して5走、全て上がり最速をマーク。前走の京都大賞典は重賞初挑戦で初Vを飾った。「ある程度やれるのではないかと思っていました。正直なところ、こちらが思っていた以上の末脚。ちょっと驚くくらいの脚でしたね」と目を見張る成長に舌を巻いた。
前走のラスト3F33秒2は、上がり2位に0秒5差をつけるワンランク上の破壊力だった。その決め手は直線の長い府中で存分に生かされる。初コンビを組むムーアとの“化学反応”にも期待が高まる。「今の勢いがあれば、いいレースをしてくれると思います。東京も合うイメージ。いい状態で挑めるので、凄く楽しみですね」と胸中に野望を秘めた。さあ、一気にG1へ。府中の長い直線でエンジン点火。世界の強豪を相手にスーパーシュートを放つ。
《渡辺師13度目G1》ヴェラアズールを管理する渡辺薫彦師(47)は騎手時代、ナリタトップロードで99年菊花賞勝ち。「ジョッキー時代に一つG1を獲らせていただいたんですけど、G1となると遠い存在でした。常に気を張っていないといけないですから、ジョッキーの時とはまた気持ちも違いますね」と気を引き締めた。16年に厩舎を開業。調教師として13度目のJRA・G1挑戦で初勝利を目指す。