【有馬記念】イズジョーノキセキ 内ラチ沿いにVの軌跡!経済コースから好位つけてイン差し

2022年12月24日 05:20

競馬

【有馬記念】イズジョーノキセキ 内ラチ沿いにVの軌跡!経済コースから好位つけてイン差し
イズジョーノキセキ Photo By スポニチ
 今季好調のG1企画「展開王」は秋華賞、エリザベス女王杯、チャンピオンズCを的中させたベテラン鈴木智憲記者が初登場。あす発走の「第67回有馬記念」は、中山の馬場を考慮して内枠有利と判断。1枠2番の大穴イズジョーノキセキに◎を打った。名手・岩田康が内ラチぴったりの経済コースを通ってスタミナを温存。直線も最内を突いて一瞬の脚を生かすと予想した。
 先週日曜の中山芝のレースVTRを見直した。11RディセンバーS、12R3歳1勝クラスとも2番手を進んだ馬が、逃げ馬を1頭分外からかわして抜け出した。中山は今週で開催4週目を迎えるが、ホームストレッチ内ラチ沿いの芝の傷みは見られない。今週も先週同様Aコース。雨の予報もなく、先行馬有利の馬場状態に変わりなさそうだ。

 有馬記念は内枠に入った馬を狙おうと先週から決めていたが、願ってもない馬が1枠2番に入った。2走前に府中牝馬Sで重賞初制覇を飾ったイズジョーノキセキだ。ゴール寸前で内ラチ沿いからソダシを差し切った鋭い末脚の持ち主。その時は直線の長い東京を意識して中団待機策だったが、本来は好位に取り付くことができる器用なタイプ。この枠なら逃げるタイトルホルダーを射程圏に入れて、中団前めの内ラチ沿いにピタリと張り付き、そこで最後の直線までしっかり脚をためることができる。

 イクイノックスは天皇賞・秋を絶体絶命の位置から直線一気の鬼脚で差し切ったが、今回と同じ中山で行われた皐月賞では中団前めから運んで2着。おそらくルメールは小回りのコース形態を考えて、同様に好位からの競馬を選択するはず。その展開なら4角を回ってすぐにタイトルホルダーに並びかける流れになる。早め先頭から押し切りを狙うイクイノックスに、後方で脚をためていたジェラルディーナやボルドグフーシュなどが迫る。4角で並びかけられたタイトルホルダーが、イクイノックスに抵抗しようと馬体を併せにいった瞬間、空いた内を突いてイズジョーノキセキが抜け出してくる、というのが私が考えたシナリオだ。

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