【京都金杯】マテンロウオリオン 軽快なフットワークで直線跳ねる!昆師「1F10秒台簡単に出せる」

2023年01月04日 05:30

競馬

【京都金杯】マテンロウオリオン 軽快なフットワークで直線跳ねる!昆師「1F10秒台簡単に出せる」
横山典を背に坂路で追い切るマテンロウオリオン(撮影・亀井直樹) Photo By スポニチ
 「第61回スポニチ賞京都金杯」の追い切りが3日、栗東トレセンで行われ、昨年シンザン記念の覇者マテンロウオリオンは横山典弘(54)を背に坂路で軽快なフットワークを披露。中間は好時計を連発し、一段とパワーアップした印象だ。実績のある中京マイルで2度目の重賞制覇を狙う。
 時計の印象以上の迫力だ。マテンロウオリオンは横山典を背に坂路単走。序盤は呼吸を合わせながらリズム重視で運び、馬場の真ん中をスイスイ駆け上がる。徐々にペースを上げると力強いフットワークでゴールへ。4F53秒4は強調するほどの時計ではないが終始、馬なり。追えばグンと加速しそうな手応えでラスト1F12秒5を刻んだ。昆師は「(追い切りの内容は)ジョッキーにお任せしました。やっと理想の形になってきたし、昨秋2戦と比べて全てが良くなっている」と満足げに語った。

 前走・マイルCS10着後は在厩で調整を進め、これまでで一番の乗り込み量。「中間の調教タイムを見れば分かるけどラスト1F10秒台、11秒台を簡単に出せるようになった」。先月14日はCWコースでラスト1F10秒9、同25日は坂路でラスト1F11秒6の自己ベスト。キレッキレの動きで好時計を連発し、成長の跡が数字に表れている。

 普段から鞍上の横山典、厩舎スタッフらと意見を交換し、一戦ごとに調教パターンを変える。地道だが一歩ずつ、前に進んだ。未完成だった昨春と比べて圧倒的に違うのが体つき。体重は大きく変わらないがハードなトレーニングにも耐えられる体幹の強さが備わった。祖母レディパステルは01年オークス馬。「元々血統的なポテンシャルは高かったし、それを素直に出せるようにするのが僕らの仕事です」。トレーニングの具体例を聞くと「それは企業秘密やね」と笑うが、最近の稽古を見ても猛スピードで進化しているのは疑いようのない事実だ。

 中京マイルはちょうど1年前のシンザン記念で重賞初制覇を飾った舞台。「コースは何も気にしていない。目指すところはもっと先だし、ここから軌道に乗せたい」と飛躍を誓った。昨年のNHKマイルCは首差に泣いて2着。今年の大目標であるG1タイトル獲得へ、新年1発目の縁起重賞で弾みをつける。

 【追ってひと言】エントシャイデン 坂路4F57秒7~1F13秒4(安藤助手)前走は見た目が少し太かった。(状態は)いい方に向かっているし、それなりに対応できると思う。

おすすめテーマ

2023年01月04日のニュース

特集

ギャンブルのランキング

【楽天】オススメアイテム