【京成杯】シャンパンカラー 自在脚で飛躍 田中剛「夢を持って皐月賞と同じ舞台使う」
2023年01月10日 05:30
競馬
新馬、ベゴニア賞と秋の東京マイル戦でデビュー2連勝。新馬戦は中団8番手を追走。直線馬場の外に出すと戸崎のゴーサインに応えて、33秒4というメンバー最速の上がり3Fを繰り出して差し切り勝ち。最後は流す余裕を見せるほどの鋭い瞬発力を見せた。2戦目のベゴニア賞は一転して鮮やかな逃走劇。ダッシュ良くハナを奪うと、前半1000メートルを60秒7で通過。ラスト3Fは11秒5―11秒1―11秒3のラップを刻んで逃げ切った。戸崎は「行くつもりはなかったけど、スタートが良かったので自分のペースで。まだ緩いところはあるが、よくしのいでくれた」と評価した。
その後は放牧に出て成長を促された。田中剛師は「放牧から帰ってますます良くなっている。瞬発力が上がったように感じる」と目を細める。4日には師自らが騎乗してWコースで1週前追いを行い、6F81秒9~1F11秒4と切れ味を見せた。「デビュー前から素質を感じていた。自在性がある馬で乗りやすい」とセールスポイントを挙げた。
田中剛厩舎所属の活躍馬といえば、G13勝のロゴタイプが真っ先に思い浮かぶ。同馬もベゴニア賞を勝って大きく飛躍、13年の皐月賞を制した。「夢を持って皐月賞と同じ舞台を使います。右回りや距離は初めてになりますが、そこを踏まえてここへ。今後の指標になると思います」と指揮官。ここをクリアすれば、シャンパンカラーは23年クラシックの主役候補に躍り出る。