【京成杯】シャンパンカラー 自在脚で飛躍 田中剛「夢を持って皐月賞と同じ舞台使う」

2023年01月10日 05:30

競馬

【京成杯】シャンパンカラー 自在脚で飛躍 田中剛「夢を持って皐月賞と同じ舞台使う」
4日の1週前追いで鋭い切れ味を見せたシャンパンカラー  Photo By スポニチ
 今週の中山メインはG3「第63回京成杯」。皐月賞と同じ芝2000メートルを舞台に争われる一戦で、注目は新馬、ベゴニア賞とデビュー2連勝中のシャンパンカラー。差し、逃げと違った決め手で勝った自在性が魅力のドゥラメンテ産駒が、23年クラシック戦線に名乗りを上げる。
 シャンパンカラーとは、最上級のダイヤモンドが放つ輝きのこと。グラスに注がれたシャンパンをグラス越しに見た色に似ていることから、このように表現される。最上級の活躍を期待されて命名されたドゥラメンテ産駒も、その名に恥じぬ輝きを放っている。

 新馬、ベゴニア賞と秋の東京マイル戦でデビュー2連勝。新馬戦は中団8番手を追走。直線馬場の外に出すと戸崎のゴーサインに応えて、33秒4というメンバー最速の上がり3Fを繰り出して差し切り勝ち。最後は流す余裕を見せるほどの鋭い瞬発力を見せた。2戦目のベゴニア賞は一転して鮮やかな逃走劇。ダッシュ良くハナを奪うと、前半1000メートルを60秒7で通過。ラスト3Fは11秒5―11秒1―11秒3のラップを刻んで逃げ切った。戸崎は「行くつもりはなかったけど、スタートが良かったので自分のペースで。まだ緩いところはあるが、よくしのいでくれた」と評価した。

 その後は放牧に出て成長を促された。田中剛師は「放牧から帰ってますます良くなっている。瞬発力が上がったように感じる」と目を細める。4日には師自らが騎乗してWコースで1週前追いを行い、6F81秒9~1F11秒4と切れ味を見せた。「デビュー前から素質を感じていた。自在性がある馬で乗りやすい」とセールスポイントを挙げた。

 田中剛厩舎所属の活躍馬といえば、G13勝のロゴタイプが真っ先に思い浮かぶ。同馬もベゴニア賞を勝って大きく飛躍、13年の皐月賞を制した。「夢を持って皐月賞と同じ舞台を使います。右回りや距離は初めてになりますが、そこを踏まえてここへ。今後の指標になると思います」と指揮官。ここをクリアすれば、シャンパンカラーは23年クラシックの主役候補に躍り出る。 

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