熱い気持ちで挑む矢野「ひと皮むけた騎乗」

2023年01月13日 05:00

競馬

熱い気持ちで挑む矢野「ひと皮むけた騎乗」
矢野貴之 Photo By スポニチ
 【地方からの風】3日に行われた今年最初の南関東重賞「報知オールスターC」をエルデュクラージュで制して好スタートを切った矢野貴之(38=大井)。「今年はひと皮むけた騎乗で結果を出したい」と気持ちを新たにする。
 昨年は騎手調整ルームに関する開催執務委員長指示事項違反でペナルティーを受け、7月から約1カ月半騎乗できない期間があったにもかかわらず勝利数284、重賞勝利も「11」(他地区3勝)と、ともにキャリアハイの数字を叩き出した。

 「ファン、関係者に凄く迷惑をかけたし反省もした。それには謝罪しかないが、あとは結果で返すしかない、とも思った」と振り返る。さらに気持ちに大きな変化があったという。「その期間、自分としっかり向き合ったが、やはり自分の居場所は馬の上なんだな、と再認識できた。復帰してからは集中して騎乗できたし結果も残せた」。その言葉通り、関係者の信頼を取り戻すべく、復帰後のわずか4カ月半で重賞を9つ勝ってみせた。

 勝利数よりも与えられた仕事をきっちりこなす…それは「結果を出さないといけないレースを取りこぼさない」こと。それが今年の最大目標だ。その上で前年の数字を上回る。

 「ここ数年は迷いもあったが、今は素直に競馬が楽しめている。またクラシックを獲りたいと思っているし、いろいろな競馬場で結果を出したい」

 その言葉尻の力強さに自信が見え隠れする2000勝ジョッキー。熱い気持ちで挑む23年のライディングに注目だ。

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