【チューリップ賞】ペリファーニア 勝って桜花賞切符獲る!鹿戸師「ポテンシャル相当なもの」
2023年03月01日 05:30
競馬
新馬V後はノーザンファーム天栄で充電を図った。週末の2月26日は坂路で4F53秒2~1F11秒2と強烈な伸び。全休明け28日は坂路(4F61秒9)をキャンターで元気良く駆け上がった。水出助手は「感じは良さそう。前走と同じぐらいか、それ以上の状態。テンションも上がっていませんし、折り合って走れています。休ませて少し体も大きくなった。馬体重はそう変わっていませんが、背が伸びて、迫力が増している」と成長を感じている。
同じ鹿戸厩舎に在籍した兄エフフォーリア(父エピファネイア)は3歳時に皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念と中長距離G13勝。父がスピード色が濃いモーリスに替わった妹はキャラも少々違う。同助手は「兄は速い脚を長く使うけど、妹は瞬発力ですね。乗っている感触以上に数字(時計)が出ている感じ」と非凡な運動神経を称える。
桜花賞に最も直結するチューリップ賞を逃げずに選択したのは期待の高さに他ならない。2月京都記念後に電撃引退→種牡馬入りしたばかりの兄のバトンを受けて、妹は桜舞台を夢見て仁川へ。鹿戸師は「新馬で負った外傷の影響はもうないし、美浦に戻った後もいい動き。ここでどれだけやれるか楽しみ」と期待を膨らませる。初の関西遠征もクリアし、2戦目であっさり重賞Vなら、阪神JFを制した女王リバティアイランドが待つ“桜勢力図”も変動するかもしれない。
《勝てば最小キャリアV》チューリップ賞が重賞に昇格した94年以降、新馬V直後の2戦目で勝った馬は一頭もいない。「桜花賞指定オープン」として行われていた93年にベガが新馬1着後にチューリップ賞を勝ったが、当時の新馬戦は「1開催中なら複数回出走可能」でベガは新馬2着→新馬1着後の3戦目で制した。ペリファーニアが2戦目でチューリップ賞を勝てば、レース史上最少キャリアVの偉業になる。