やはりMVP男に抜かりはなかった。今シリーズ直前に追加配分が決まった馬場貴也(38)。昨年のダービーを制したとこなめ水面に帰ってくるとあって、大いに期待は高まっていた。4走目に3着に敗れた以外はすべて1着で優勝戦1号艇。さすがだ。ただ、万全の仕上がりという雰囲気はない。
「準優はスムーズさがあったけど回転が足りなかった。悪くないと思うけど、自分の体感としては普通です」と言う。足より腕で勝ち上がった印象。もちろん絶好枠で負けるわけにはいかない。「ピット離れも意識していきたい」と2号艇の江口晃生を意識するコメント。耐えてインに入りさえすれば、圧巻の強さでスポニチ杯を手にするだろう。