アーモンドアイ、グランアレグリアに続く名牝誕生なるか
2023年04月07日 05:00
競馬
しかし、競馬は何が起こるか分からない。後方から伸びたアーモンドアイだが、その2馬身半も前でゴールを切った馬がいた。
グランアレグリアだ。
両方の主戦ながらこの一戦ではアーモンドアイの手綱を取っていたのがC・ルメール騎手。昨日の友に敗れてしまったわけだが、レース後、淡々と次のように語った。
「アーモンドアイが負けるとすれば、グランアレグリアにだと思っていました」
グランアレグリアはこの時点でもG1を勝ってはいたが、本格化したと思えたのはこの安田記念から。秋にはスプリンターズS(G1)とマイルチャンピオンシップ(G1)を、翌年にはヴィクトリアマイル(G1)を勝利すると、マイルチャンピオンシップを連覇。引退までにG1を6勝もしてみせたのだ。
「若い時は一生懸命になり過ぎて負けることもあったけど、古馬になる頃にはすっかり折り合って、本当に強くなりました」
ルメール騎手は笑顔でそう語っていた。
アーモンドアイとグランアレグリア。牡馬を子供扱いして勝ちまくった2頭の牝馬はそれぞれ18年と19年の桜花賞馬。今年もその桜花賞が今週末に迫っているが、果たして将来、牡馬を相手に大立ち回りを演じられる名牝が誕生するシーンはあるのだろうか。ちなみにルメール騎手は3戦2勝のハーパー(栗東・友道康夫厩舎)に騎乗予定。注目したい。 (フリーライター)