【戸田ボート・G1戸田プリムローズ開設67周年記念】桐生順平 地元周年3V達成
2023年06月10日 19:08
ボートレース
2日に降った大雨の影響で競技部の一部が水没。3日に予定されていた前検が中止となった。だが、懸命な復旧作業により、1日遅れで無事にスタート。「開催自体が無理かもと思った。(優勝して)ここにいられることが幸せ。感謝しかない」。わずか1日で競技部を正常な状態に戻した関係者に敬意を表した。
自身の戦いの経緯も順風満帆ではなかった。4日に行われた前検の手応えは最悪。「全部が気になる」と表情を曇らせた。それでも初戦から7つの部品を交換する大整備を行い、立て直しに成功。「こんなに整備で変わったことはない。凄くいいエンジンになった。(優勝戦の1コーナーは)西山貴浩さんの音に反応してしまったが、内を見たら誰もいなかった」。変ぼうした相棒16号機を味方に1コーナー出口で独走態勢。誰も寄せ付けない完勝劇を披露した。
ただ、どれだけ強い走りを見せても気を緩めることはない。「正直、リズムがいいとは言えない。プロペラがハマっていない。苦手な暑い時季を打開して、お客さんが喜んでくれるレースをしたい」。延々と続く記念ロード。これからも桐生は一心不乱に駆け続ける。