【ラジオNIKKEI賞】良血バルサムノート切れ極上!坂路ラスト1Fトップタイ11秒6
2023年06月29日 05:23
競馬
重賞2勝の母エピセアロームは3歳秋の12年セントウルS1着でロードカナロアを負かした実績馬。血統的にデビュー前から厩舎の期待は大きかった。昨年8月に小倉芝1800メートルで新馬勝ち。昇級後は5、2、3着と善戦止まりだったが格上挑戦で挑んだ前走・白百合Sは道中6番手で脚をため、馬群の外を回して直線に入ると内にモタれながらも上がり3F33秒6とメンバー最速の脚で先行勢を捉えた。高野師は「馬の地力と騎手(西村淳)の執念で勝つことができた。レースは見ての通り。モタれ癖は左右の肉体のバランスが違うことが多いけど、この馬はメンタルの問題であると感じた」と分析する。
1週前追いが坂路4F54秒1~1F11秒8、25日の日曜追いが4F56秒9~1F12秒3。あえて全体時計を抑え、馬の気持ちづくりに徹した。「中間は折り合い面を重視して穏やかに走れている。馬具は替えず、いつも通り。パワー、馬格があるので(ハンデ)57キロは大丈夫だし上手に走れれば」と期待を寄せた。
福島県出身の高野師は11年に厩舎を開業し、14年秋華賞(ショウナンパンドラ)でG1初制覇を飾った。他にも21年大阪杯(レイパパレ)、22年秋華賞(スタニングローズ)などJRA重賞22勝を挙げるトップトレーナーだが福島の重賞は過去6戦で14年ラジオNIKKEI賞の5着ラディウスが最高着順。意外にも縁がない。7度目の挑戦で地元Vへ、熱い気持ちを本番にぶつける。
《トップハンデ苦戦》レース名が「ラジオたんぱ賞」だった05年まで負担重量が別定で、06年に現在のレース名となり、ハンデ戦に変更された。トップハンデは【2・2・0・23】と苦戦を強いられている。今年はバルサムノートがトップハンデの57キロ。最大6キロ差をはね返せるかどうか。勝てば15年アンビシャス、18年メイショウテッコン以来、5年ぶりのトップハンデVとなる。