ゲート嫌がる馬に見る知能と意思

2023年08月06日 09:30

競馬

ゲート嫌がる馬に見る知能と意思
愛馬ナリタピュアーと。馬の利口さには、いつも驚かさせる Photo By 提供写真
 【六車奈々のナナイロ馬券】競馬で時折、ゲート入りを嫌がる馬を見かける。馬は狭い場所が苦手なので本来なら正常な反応だが、競走馬として登録されている馬は皆「ゲート試験」に合格している。では、なぜ嫌がるのか?その日の気分や観客のざわめき、天候が不快なこともあるだろう。しかしレースのたびにゲートを嫌がる馬がいる。あまりにひどいと外枠発走となり、ゲート再審査を受けることになる。
 ところが、いざゲート試験になると、すんなりクリアするのだ。しかし再びレースに出ると、また入らない。こうした馬を見た時、「バカだなぁ!」と思うかもしれない。しかし視点を変えてみると、「試験」と「レース」の違いを分かっているからではないだろうか。ゲート試験は、スムーズにできればいいだけ。しかしレースは違う。ゲートに入ったが最後、厳しい競走が待っているのだ。それが分かっているから、わざとゲートに入らないのではないだろうか。一見、人間の指示に従う馬だけが利口に見える。しかし人間の思い通りにならない馬の方が、高い知能と強い意思を持っているのかもしれない。

 やまびこ賞は、中央からの移籍後2連勝中のヴェールトゥマランから。馬券は3連複1頭軸で、(6)から(2)(3)(7)(8)(10)(11)。各100円で計1500円。

 ◇六車 奈々(ろくしゃ・なな)1973年(昭48)12月2日生まれ、京都府出身の49歳。

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