【西武園オールスター決勝11R】真杉匠が番手捲りでG1初制覇「夢のようだった」

2023年08月20日 21:47

競輪

【西武園オールスター決勝11R】真杉匠が番手捲りでG1初制覇「夢のようだった」
オールスター競輪を制し、高々と賞金ボードを誇示する真杉匠 Photo By スポニチ
 「第66回オールスター競輪」の決勝戦は20日、西武園競輪場で行われ、吉田拓矢の逃げに乗った真杉匠(24=栃木・113期)が番手から捲って優勝。賞金5900万円(副賞含む)と「グランプリ2023」(12月30日=立川)の出場権利を獲得した。真杉のグランプリ出場は初。なお2着は古性優作、3着は武藤龍生の決着だった。
 新時代を切り開いた。関東ライン4車結束の後押しを受けた真杉が番手捲りでG1初戴冠。「夢のようでした。いつも準決勝でつまづいていたので届かないと思っていた」。ゴール後は右手を突き上げてガッツポーズ。ナイター照明に照らされたバンク内でファンの拍手喝采を浴びながら余韻に浸った。

 関東ラインを引っ張り続けた24歳は3度目のG1ファイナルで千載一遇のチャンスを迎えた。「あそこまで行ってくれたので押し切らないといけない」。先輩の吉田拓が残り2周から全開で突っ張り先行。その気迫に押され誰も来ない。仕掛けられない。ラスト1周で清水が巻き返したが番手を回った真杉は冷静沈着。「赤板では一つも後ろを見なかったが最終Hに戻ってきて後ろを見た時に清水さんが来た。それに合わせてタテに踏んだ」

 最終バックでは平原が清水を懸命にブロック。真杉は2着に3車身差をつけて栄光のVゴールを駆け抜けた。

 タイトルに手が届かず苦悩の時期を過ごした。そのときアドバイスを授けたのは栃木のレジェンド神山雄一郎。「俺が初めてタイトルを獲ったのは25歳。まだ焦るな」。大先輩の金言で迷いは消え去った。先行意欲をさらに強めて王道を突き進んだ。

 ファン投票1位の脇本雄太、同3位の松浦悠士らが落車で欠場。主力陣が続々と脱落した波乱のオールスターを制したニューヒーローは「これからも関東ラインに貢献できるように頑張りたい」。力強い言葉で締めくくると、満面の笑みでファンの声援に手を振った。

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