【西武園オールスター決勝11R】真杉匠が番手捲りでG1初制覇「夢のようだった」
2023年08月20日 21:47
競輪
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関東ラインを引っ張り続けた24歳は3度目のG1ファイナルで千載一遇のチャンスを迎えた。「あそこまで行ってくれたので押し切らないといけない」。先輩の吉田拓が残り2周から全開で突っ張り先行。その気迫に押され誰も来ない。仕掛けられない。ラスト1周で清水が巻き返したが番手を回った真杉は冷静沈着。「赤板では一つも後ろを見なかったが最終Hに戻ってきて後ろを見た時に清水さんが来た。それに合わせてタテに踏んだ」
最終バックでは平原が清水を懸命にブロック。真杉は2着に3車身差をつけて栄光のVゴールを駆け抜けた。
タイトルに手が届かず苦悩の時期を過ごした。そのときアドバイスを授けたのは栃木のレジェンド神山雄一郎。「俺が初めてタイトルを獲ったのは25歳。まだ焦るな」。大先輩の金言で迷いは消え去った。先行意欲をさらに強めて王道を突き進んだ。
ファン投票1位の脇本雄太、同3位の松浦悠士らが落車で欠場。主力陣が続々と脱落した波乱のオールスターを制したニューヒーローは「これからも関東ラインに貢献できるように頑張りたい」。力強い言葉で締めくくると、満面の笑みでファンの声援に手を振った。