10年前仏遠征経験 尾関師の挑戦に期待
2023年09月29日 05:17
競馬
これだけの間隔が空いた2頭だが、実に大きな共通点があった。それは美浦・二ノ宮敬宇調教師(引退)が管理し、蛯名正義騎手(現調教師)が手綱を取ったという点だ。逆に大きな違いはエルコンドルパサーが地元でも人気の一角に推されていたのに対し、ナカヤマフェスタはダークホースだったという点。しかし二ノ宮師は、ナカヤマフェスタがG1宝塚記念を勝つ前の段階で凱旋門賞に登録。しかもそれがエルコンドルパサー以来の登録だったというのだから、期待のほどがうかがえる。当時、二ノ宮師はこう語っている。「(蛯名)正義に11年も年を取っちゃったけど(凱旋門賞に)行ってくれるか?と聞いたら“その分、経験は積みましたから”と即答してくれました。これが心強くて、遠征に踏み切れました」
さて、今年はスルーセブンシーズが出走する。管理する尾関知人師にとっては初めての凱旋門賞挑戦だが、13年にキズナ(4着)が挑んだ際、師は帯同馬のステラウインド(前日のドラール賞に出走)と共に現地にいた。あれから10年。経験を積んだ尾関師の新たな挑戦に期待したい。 (フリーライター)