7年ぶり新装「馬事公苑」は魅力たっぷり

2023年11月01日 10:00

競馬

7年ぶり新装「馬事公苑」は魅力たっぷり
リニューアルオープンする馬事公苑の馬場馬術競技場 Photo By スポニチ
 日々トレセンや競馬場で取材を続ける記者がテーマを考え、自由に書く東西リレーコラム「書く書くしかじか」。今週は東京本社の鈴木智憲(56)が担当。今月3日に新装オープンする馬事公苑(東京都世田谷区)についてリポートする。
 2020年東京五輪・パラリンピックの馬術競技開催のため閉苑されていた馬事公苑が、3日に約7年ぶりにリニューアルオープンする。17年1月に閉苑後、約3年、324億円をかけて第1期工事が完了。コロナ禍による1年の順延を経て、21年7~8月に五輪・パラリンピックの馬術競技を開催した。五輪終了後は通常の馬事公苑の姿にするための約1年10カ月、77億円をかけた第2期工事を行い、このほど竣(しゅん)工した。

 10月23日にはその竣工式典が行われ、橋本聖子参議院議員らが参加。JRAの吉田正義理事長は「今後は世界トップレベルの馬術の殿堂としての役割、馬のいる緑あふれる公園としての役割を担っていきたいと思います」とあいさつ。苑内には馬場馬術のメインアリーナ、インドアアリーナ、厩舎など馬術競技関連の施設のほか、武蔵野の自然林を生かした森、芝生が敷き詰められた「はらっぱ広場」など緑あふれる空間もある。メインオフィスにはレストランやカフェを新設し、地域住民の憩いの場としての施設も整えた。

 甲田啓苑長は「生まれ変わった馬事公苑は、東京2020五輪・パラリンピック競技大会における馬術競技場としてのレガシーを生かし、再びわが国における馬術の殿堂として、国内に限らず、国際的な馬術大会の開催も視野に入れた活動を行うとともに、馬のいる緑豊かな公園として、周辺の方々をはじめ、皆さまに日頃から親しまれ愛される施設を目指してまいります」とコメント。今後は週末を中心に馬術大会や馬と親しめるイベントを開催していくという。

 リニューアルオープンに合わせ3~5日に記念イベントを開催。3日のオープニングセレモニーには常陸宮妃殿下が臨席。俳優の溝端淳平も来場しトークショーを行う。他にも東京五輪出場選手による馬術エキシビションをはじめ、数々の馬術アトラクションを楽しめる「DREAM HORSE SHOW」「体験乗馬」「伝統馬事芸能 流鏑馬(やぶさめ)」「ばん馬とミニチュアホースの展示」など、馬の美しさや愛らしさを感じられるイベントが行われる。都心から近い距離にありながら、自然あふれる緑豊かな馬事公苑で、馬や馬術の魅力に触れてみては。

 行き方は東急田園都市線「桜新町」西口から徒歩15分、または小田急小田原線「経堂」南口から徒歩20分。

 ◇鈴木 智憲(すずき・とものり)1967年(昭42)9月25日、愛知県出身の56歳。92年スポニチ入社。中央競馬以外に地方競馬、競輪、ボートレース、オートレース、ゴルフ担当を経験。 

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