【チャンピオンズC】(15)レモンポップ 砂の王座統一へ!圧巻ラスト1F11秒4
2023年12月01日 05:23
競馬
JRAダートG1連勝への課題は初挑戦になる1800メートルの距離。田中博師は「かなりのチャレンジと思っています。それを踏まえて調整はしていますが半信半疑。マイルでも長いと思っていたのに、それをさらに延ばすわけですから」と本心を隠さない。ただその都度、師の想定以上のパフォーマンスを見せてきたレモンポップへの信頼は厚い。「可愛い名前に似合わない馬体をしていてファンの多い馬。この子の可能性に懸けたい」。未知の距離を克服すれば、レモンポップの未来はさらに明るいものになる。
《プラス思考「内の出方見ながら」》レモンポップは大外8枠15番に決まった。田中博師は「レースセンスがいい馬なんで外でも問題ないかな。正直、内の出方を見ながら競馬はしやすいと思います」とプラス思考。「1800メートルなので流れに乗れないことはないはず。テンの脚力も全然違うと思うので、抜けて出ることも想定されます」と前走・南部杯同様の逃げも示唆。「プランニングに変更はないです。あとはジョッキーに任せます」と揺るぎなかった。
《17年ゴールド以来》レモンポップを管理する田中博康師(37)は騎手時代の09年にチャンピオンズCの前身ジャパンCダートで栗東・領家厩舎(14年2月末に解散)のシルクメビウスに騎乗。勝ったエスポワールシチーに3馬身半差をつけられたが末脚勝負で5番人気2着と見せ場をつくった。あれから14年、立場を変え、調教師として師走のJRAダート王のタイトルを目指す。同一年フェブラリーSと連勝なら00年ウイングアロー、11年トランセンド、17年ゴールドドリーム以来、6年ぶり4頭目の偉業だ。