イクイノックス感動ありがとう!最強馬に1万6000人別れ、アーモンドアイと40億円べビー誕生も
2023年12月17日 05:30
競馬
式典中、全10戦で手綱を取ったルメールがポロリと漏らした夢の配合プラン。順調なら来年2月上旬から種付けが始まるが、目玉の花嫁候補は同じシルクレーシングでG1・9勝を挙げたアーモンドアイだ。実現すれば、歴代獲得賞金額ワンツー、合計40億円以上のゴールデンカップル。ルメールは「アーモンドアイとイクイノックスの子はまた世界一になります」と笑顔で語った。
内国産馬の初年度種付け料としては史上最高額の2000万円が設定されたイクイノックス。日本でさらなる進化を遂げたサンデーサイレンス系として、国内外からオファーが殺到する見込みだ。生産したノーザンファーム代表の吉田勝己氏は「(アーモンドアイは)付けざるを得ないでしょう。他にもたくさんいるので、いい牝馬をズラリと付けますよ」と説明。産駒は早ければ27年夏にデビュー。木村師は「スタッフとともにいつかイクイノックスの子で東京2400メートルに戻ってきたい」と目を細めた。
同馬は17日夕方に中継地のノーザンファーム天栄(福島県)を出発。18日に、けい養先の社台スタリオンステーション(北海道安平町)に入る予定。1分55秒2の衝撃レコードで駆け抜けた天皇賞・秋など、まさに新時代を切り開いた令和の怪物。伝説のままターフを去り、次は種牡馬としての新たな物語が待っている。
▼シルクレーシング米本昌史代表 この秋の完成形とも言えるこの馬の走りは、力強くしなやかで美しいものであり、見るもの全てを魅了するものであったと思います。2年余りの間、本当にいつも温かいご声援をありがとうございました。そしてイクイノックス、ありがとう。あなたの素晴らしい走りを脳裏に焼き付け、父イクイノックスという競走馬がまたこのターフを躍動することを楽しみにお別れしたいと思います。
▼阿部孝紀助手 他の馬とは違う、首の上下の使い方、本当に物凄い動きで自分自身も毎日毎日びっくりしていました。寂しい気持ちはあるんですけど、次のステップに向けてまた頑張ってほしいと思います。子供たちにも頑張ってほしいです。
▼楠友広厩務員 基本的にとてもおとなしくて穏やかな馬ですが、寂しがり屋で、凄い繊細な心も持ちながら、たくましい部分と両方を兼ね備えた馬だという印象でした。何よりホッとしている気持ちが一番大きいです。「本当にお疲れさま」と「ありがとう」を伝えたいです。
◆イクイノックス 父キタサンブラック 母シャトーブランシュ(母の父キングヘイロー)19年3月23日生まれ 牡4歳 美浦・木村厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績10戦8勝(海外1戦1勝、重賞7勝)総獲得賞金22億1544万6100円 馬名の由来は昼と夜の長さがほぼ等しくなる時。