【東海S】オメガギネス 芝血統から生まれた砂のハヤブサ!抜群の瞬発力で重賞初制覇へ
2024年01月17日 05:30
競馬
デビュー前には骨盤骨折のアクシデント。その影響で今でもトモ(後肢)に疲れが出やすく、回復に時間がかかってしまう。昨年の武蔵野Sを自重してここに目標を切り替えたというが、ダート路線を歩んだきっかけも骨折だった。「骨盤骨折後に芝のレースを走らせるのは負担が大きすぎる。ダート戦で様子を見たところ、血統に反して凄い適性を見せた」という。
ハヤブサは大きく広げた翼で急降下しながら獲物を狩るが、こちらはまだ体をダイナミックに使えない。「バランスを取るのに頭を上げて、走りが伸び切ってしまう。トモがしっかりしてくれば、もっと踏み込みの強いパンチの利いた走りになる」。未熟な走り方でダートのオープン圧勝。さらにパワーアップすれば、ギネス級のダート馬になるかもしれない。
ギネスブックは英国のビールメーカー、ギネス社のオーナーが狩猟中、獲物の中で最も速く飛ぶ鳥は何かという疑問から世界一の記録を集めた本の出版を思い立ったという。現在のギネスブックに記載されている世界一速い鳥は時速300キロで急降下するハヤブサ。タカがハヤブサを生む。オメガギネスは芝血統から飛び立った砂のハヤブサだ。