【峰竜太のアロハな気分】オールスターファン投票1位に「凄く感動」「本当にドラマみたい」
2024年03月27日 07:00
ボートレース
先月はフライング休み中のハワイから声が届いた。
「帰ってきました!かなり日焼けして真っ黒になりましたよ。写真で見てくれたら分かると思います」
今年最初のSGクラシックの前検日前日に、オールスターのファン投票の最終結果が発表され、2万2497票を集めて1位。3年ぶりに返り咲いた。
「僕の中では賞金王と同じくらい価値あることで、自分のボートレーサーとしての生き方を評価してもらっているようで凄く感動しますし、それが僕の“強さ”だと再認識できました。カッコつけてるようですけど、本心ですね」
目標の一つに挙げていて、冒頭でも涙が出たとあった。
「本当にドラマみたいだなぁって」
ただ一人、2万票を超える得票数。ファンへの恩返しとは。
「返せるとは思ってませんが優勝することが一番、投票してくださった人に“入れて良かった”って思ってもらえるかな。あとは感動で返すのが一番なのかな。軽い気持ちで優勝してもプレッシャーも感動もないと思うので、それが伝わるくらい自分で背負いたいなと思っています」
峰選手のファンへの思いが凄く熱いというのが伝わってくる。
「自分の中で、ファンの後押しっていうのがめっちゃありますね。自分にはアンチも多いけど、アンチも含めてファンだと思っている。ファンが減っちゃうと今のポジションを保てないと思う。1位というのが大事。実力以上の評価をしてもらってるおかげで、期待に応えたいと頑張れる。ファン投票が30位くらいになっちゃうと、今の覇気がなくなってしまうと思う(苦笑い)。それくらい大事な存在ですね」
それが今回の得票数にも表れている。
「ファンのおかげで濃く生きられている。いい人生を送らせてもらってます。メンタルゲージは人よりも削られていると思うけど、その分120%で走ってます」
峰竜太にとって“ファン”とは――。
「夢をかなえていく、自分を大きくしてくれる必要な存在。感謝しかないですね」
◇峰 竜太(みね・りゅうた)1985年(昭60)3月30日生まれ、佐賀県唐津市出身の38歳。唐津西時代はヨット部に所属し、インターハイ、国体、世界選手権に出場。ボートレーサーとしては佐賀支部の95期生として04年11月にプロデビュー。18、20年にグランプリ優勝。約1年10カ月ぶりのSG復帰だった昨年10月の蒲郡ダービーで最高峰のグレードSG6度目のVと通算100回目のV、全24レース場でのVを達成。昨年は8度目の年間最高勝率選手に輝いた。生涯獲得賞金は17億円を突破。1メートル71、血液型B。