藤岡康太さんさようなら…栗東で合同葬 父・健一調教師は気丈「幸せな人生だった」
2024年04月16日 05:30
競馬
志半ばだった。昨年はキャリアハイとなるJRA年間63勝を挙げた。私生活でも昨年6月に第1子が誕生。“さあ、これから”という時だった。健一師は「騎手になっていなければ康太の妻、息子に出会えなかった。調教や競馬が終わればまっすぐ家に帰って面倒をみるいい父親になった。笑顔を絶やさない、皆に愛される自慢の息子でした」と気丈に話した。
栗東トレセン事務所内には献花台、記帳台が設置された。たくさんのファンが最後の別れに足を運んだ。健一師は「ファンの皆さまに一つお願いがあります。競馬は、人に感動やたくさんの夢や、たくさんの笑顔を与えてくれる素晴らしいスポーツ。康太が大好きだった馬、康太が大好きだった競馬。生まれ変わっても騎手になりたいと言った競馬をみんなで応援していただければ」と競馬愛を乗せた。戒名は「天翔院駿温康輝居士」。今週も、来週も、ずっと競馬は続いていく。藤岡康太さんの思いを深く胸に刻んで、前へと進んでいく。
▼吉田正義JRA理事長 あまりに早い別れで悲しみに耐えません。人望のあるお兄さん(佑介)、お父さんとともに誰からも愛されていました。康太君、天を翔(か)けながら競馬を見守ってください。