【宝塚記念】“開業5年目”吉岡師 機は熟した!ブローザホーンでG1初制覇へ
2024年06月21日 05:23
競馬
角居厩舎の調教助手時代に父エピファネイアの調教にも携わる機会があった。「どの馬も触らせてもらえる厩舎でしたので。走ることに対して、我が強いところはありました」と振り返りつつ「体形や気性面はあまり似ていないけど長距離適性や心肺機能の強さを受け継いでいるのかな、と思います」と13年菊花賞、14年ジャパンCを制した父の姿をだぶらせた。
調教師試験に合格後、技術調教師として中内田厩舎で研修。その際に学んだ角馬場でのフラットワークを取り入れている。「ブローザホーンも最初は詰めた駆け脚をうまくできなかったけど時間がたって上手にできるようになりました」。阪神大賞典を踏まえ、馬具や調教方法を工夫し、天皇賞・春の好走につながった。素質開花の時を迎え、いざグランプリへ。今ならビッグタイトルに手が届く。
◇吉岡 辰弥(よしおか・たつや)1976年(昭51)3月2日生まれ、京都府出身の48歳。93年7月から栗東・藤岡範厩舎で調教助手を務め、08年3月に角居厩舎へ。担当馬サートゥルナーリアで18年ホープフルS制覇、19年に調教師免許を取得、20年3月に厩舎を開業。同年はJRA14勝、21年はスマッシャーのユニコーンS、ジャスティンロックの京都2歳Sを含む27勝、昨年38勝でキャリアハイを更新した。先週終了時点で今年18勝。「角居厩舎で学んだことがベース」と話す。JRA通算1006戦119勝、うち重賞は今年のシンザン記念(ノーブルロジャー)、アーリントンC(ディスペランツァ)を合わせて4勝。