【気になるボートレーサー「ピットUP」】鈴木祐美子 悲願の初優勝へ〝宮島28号機の足〟再現目指す

2024年09月28日 08:20

ボートレース

【気になるボートレーサー「ピットUP」】鈴木祐美子 悲願の初優勝へ〝宮島28号機の足〟再現目指す
鈴木祐美子が宮島超抜28号機のパワーを再現するか Photo By スポニチ
 12~17日の宮島G3オールレディース。宮島で話題となっている超エース機28号を鈴木祐美子(39=三重)がゲット。そうなれば、節間を通して彼女にスポットライトが当たり続けるのは必定だった。
 「言われる通り、エンジンはいいです。宮島は久しぶりなので、課題はスタートですね」

 前検日は班別の特訓だけなので、その正体がバレることはなかったが、初日1R後には全選手にトップ級であることが伝わった。大外から伸ばしたが、攻め切れずバックは5番手。そこから追い上げての3着ゴール。後半8Rは2コース捲りで初白星。「力強い感じはしますね。伸びがいいし、競っても前へ進んでいたので出足もいいです」。

 2日目2Rは5コースから捲り差して連勝ゴール。3日目前半4Rは追い上げての2着。圧巻だったのは後半11R。カドから遠藤エミが捲ろうとした上を5コースから強烈に伸ばしてネジ伏せたのだ。4日目は前半2Rを逃げて、後半11Rでは2Mでブイに当たりながらも3着にまとめ、予選トップを死守。デビュー初優勝へ、ムードは最高潮を迎えたが…。

 5日目準優勝戦12R、前半の一般戦でFを切った山下夏鈴がカドから伸び切れず、鈴木がインから持たせたと思った瞬間、3コースの土屋千明が遅れた位置から握って攻撃。その引き波にのみ込まれてしまった…。「土屋さんが見えなくて普通に回ろうと思ったんですが、気付いた時にはもう遅かったです」。残念ながら初優勝は持ち越しとなった。

 これだけでは「宮島の28号機は凄い話」で終わるが、今回紹介したのは鈴木のある行動を見たからだ。2日目だったか、何時間もかけてゲージを丁寧に擦っていた。「本体がいいのは確かなんですが、ペラの形も自分が持っていないものだったので、ゲージに取りました」。いつの日か、あの足が再現できたら…今後の活躍が大いに楽しみだ。

 ◇鈴木 祐美子(すずき・ゆみこ)1985年(昭60)7月9日、三重県生まれの39歳。三重支部所属の98期生として2006年5月25日、津でデビュー。07年8月24日の桐生女子リーグで初勝利。14年11月24日の宮島男女W優勝戦で初優出(通算4優出)。2140走153勝(27日現在)。同期は平山智加、松本晶恵、西村拓也、松田祐季ら。父は40期の鈴木光男(引退)。

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