【七夕賞】千葉師の願い!セイウンプラチナで初タイトルへ 厩舎初勝利の期待馬

2024年07月05日 05:30

競馬

【七夕賞】千葉師の願い!セイウンプラチナで初タイトルへ 厩舎初勝利の期待馬
セイウンプラチナと千葉師(撮影・郡司修) Photo By スポニチ
 七夕に輝くのは新調教師と巡り合った“星雲”だ。「第60回七夕賞」(7日、福島)に今春開業した千葉直人師(37)がセイウンプラチナを送り出す。厩舎に初勝利をもたらしてくれた期待の星で挑む初重賞。矯正用馬具の初着用で先手必勝の構えだ。
 年に一度、ひこ星と織り姫星が巡り会える七夕。馬名にたがわずプラチナのようにまぶしく輝く馬体に視線を送りながら千葉師は“星雲”との縁に思いを巡らせていた。「厩舎の初勝利を挙げてくれたのもセイウンプラチナ。(セイウンの)西山オーナーには騎手時代からお世話になっていて、とても縁があるんです。そもそも、競馬の世界に飛び込むきっかけになったのも…」。セイウンスカイが優勝した99年札幌記念。中学1年時、父親と共に訪れた地元・札幌競馬場でその姿に魅了され、騎手を目指したという。調教師として重賞初出走となる七夕賞はくしくも騎手時代に初めて騎乗した重賞(08年アクティブアクト=11着)でもある。

 幸運はチャンスと準備が出合ったときに生まれる…とは古代ローマの哲学者セネカの名言。セイウンプラチナは復調を感じさせる状態で小桧山厩舎(今春定年解散)から引き継がれた。新厩舎に訪れた初勝利のチャンス。馬具を工夫しながら出走準備を進めた。「調教で効果があったので(転厩)2戦ともメンコを外してピリッとさせ、ハミ受けを良くするために舌を縛ってみました」。レースでも効果てきめん。ハミ受けが良くなったことで気を抜かずに最後まで踏ん張れるようになった。前走は8番人気で逃げ切り、厩舎に初勝利をもたらしてくれた。「前方へより集中力を高め、後方へは敏感にさせるため、今回はチークピーシーズ初着用で臨みます。効き過ぎる面があるので(道中ゆったり行きたい)2500メートル戦(前走)では着けなかったが、2000メートル戦なら」。初重賞に向けた準備にも抜かりはない。

 開業初年度の重賞制覇は星回りのように3年ごとに実現している。15年には松下師(東京ジャンプS=オースミムーン)→18年は安田師(シリウスS=オメガパフューム)→21年は辻野師(関屋記念=ロータスランド)→24年…新規調教師に白星が回ってくる年だ。

 「福島(1戦1勝)は得意だし、先手を取って粘る自分の競馬に徹したい。そのための準備はできています」。幸運はチャンスと準備が出合ったときに生まれるという。年に一度、ひこ星と織り姫星が巡り会える七夕に輝く“星雲”だ。

 ◇千葉 直人(ちば・なおと)1986年(昭61)7月30日生まれ、北海道出身の37歳。06年3月に騎手デビュー。JRA通算984戦24勝で、12年11月に引退。藤原辰雄、鈴木伸尋厩舎の調教助手を経て23年に調教師免許を取得。今年3月に厩舎開業。4月14日の中山10Rセイウンプラチナで初勝利。JRA通算60戦4勝(5日現在)。

 《重賞初勝利へ原「思い切って」》「まさかまた騎乗させていただけるとは。本当にありがたい」と目を輝かせるのは、こちらも重賞初勝利が懸かる原。師匠である小桧山悟元調教師が今春まで管理していたセイウンプラチナとのコンビでは昨夏、福島で2勝クラスを勝っている。福島では同じく小桧山厩舎の21年七夕賞覇者トーラスジェミニが誘導馬を務めており、「タフな逃げ馬で道中の息の入り方も似ていますね。やることは一つなので思い切って乗りたい」と縁でつながった重賞騎乗に燃えている。

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